この木なんの木えのき歯科
これくらいならなんとか・・・
じゃがじゃがじゃーん。ちょいと木陰で一休み。
ガーン!!大切なスタッフが三人も産休でサンキューってなもんで休んでいます。(しかも育児休業明けに三人ともやめました・・・・ガーン!!) おめでたいことなのですが非常に有能なスタッフが1年近くもぬけるのは当院にとってとーってもイタイ事です。思えば10年前、本郷の地に初めて開業して最初 の患者さんが妊婦さんでした。(もしかしてなにか縁でも?)その後もスタッフ、患者さんを問わず、おめでたが非常に多いのです。
少子化っていったいどこの世界の話だ?ってぐらいです。
新しくスタッフを募集しても、なかなか「歯科の仕事をやりたい」というプロフェッショナルな方がいません。今の時代は「地に足のついた」大もうけはできな いけど、社会的信用と世の中のためになる非常にかたい仕事よりも絵に描かれた「モチ」の様な仕事の方が魅力的なのでしょうか…。歯科の世界は日に日にきびしさをましている気がします。
皆様ご存じないかも知れませんが、健康保険の総医療費のうち、たったの10%程度が歯科の総医療費なのです。もちろん生命に直接かかわる医療に予算がついやされるのは当然です。しかし我々歯科医は、やれ金属だ、材料だと、一般の業種からすると考えられない程の経費がかかっているのです。
ある金融機関によると、歯科医院は危険業種だそうです。(まじ?)。「歯医者は景気いい」というイメージは何十年も前の差額徴収時代の名残りなのです。少しでも良い治療をしようとすると、湯水のごとく経費がかさんでいくのです。本来、私達歯科医は公的専門職として、自分の利益を得る事を主要な目的として働いているわけではなく、高度な専門知識と高度な専門技術を習得し治療行為を行い、それによって人々を幸せにして、その代償として国から一定水準の報酬を得 る保証がなされていたはずです。(今は義務だけが残っているかんじです。)だからこそ、お金の事は気にしないで理想的な治療ができるのではないでしょうか。
ところが実際はどうでしょうか?
少なくとも私の尊敬している先生方は、「仕事という概念からすると、歯科というのは崇高な犠牲のうえで初めて成り立っている仕事である。」という事をよく知り、それを実践しております。もちろん私もです。信じてくれないかな・・・。
それでも私達の仕事は、決して悪い仕事ではありません。治療や地味な予防をせかせか行う事によって、歯やお口がきれいになっていい事があったり、それこそ寿命が延びることや、まれには命を救うことも有り得るのです。そういう仕事に喜びをみいだし、なおかつ誇りをもって働ける人はたくさんいるはずです。一度私達にお声をかけて下さい。(うーむ・・・、スゲーとこでおわったなー。)